技能実習生は何人でも呼べるの?
技能実習制度では、技能実習生を受け入れることができる人数の上限が決められています。
ですので、何人も際限なく技能実習生を受け入れることはできません。
これは、技能実習生を労働力の調整のために利用されることを避ける趣旨でもありますし、そもそも技能実習生へ指導できるキャパシティが企業によってことなることもあります。
現在の制度では、かなりざっくりした表現をするならば、申請者の常勤の職員の20分の1までの人数しか受け入れることができません。
1000人の常勤職員がいる企業であれば、50人まで技能実習生を受け入れることができる計算になります。
ただし、このままの計算だと、常勤職員が20人しかいない企業は、1人しか受け入れることができない計算になります。
このあたりは制度として調整が図られていて、常勤の職員が300人以下の場合は、常勤職員の人数ごとに、それぞれ少しだけ多めの人数を受け入れることができるような仕組みになっています。
また、技能実習生の受け入れ人数は、1号や2号では別計算になりますし、優良な実習実施者の場合はさらに優遇措置が設けられています。
ですので、技能実習生の受け入れは、常勤職員の20分の1よりも多くなることも現実ではありますし、その事自体はルール違反でもなんでもありません。
なお、この常勤職員の人数をどのように計算するかは、制度の運用要領に細かく記載されていますので、何人受け入れるかを決める前に確認しておくのがよろしいかと思います。