技能実習生の待遇って？
技能実習生を受け入れる際に考えなければならないことの一つに、技能実習生の待遇があります。
待遇というのは、非常にシンプルに言えば給料のことです。
企業によっては、海外から外国人を安く受け入れて、労働力として使っていきたい、と考えている人もいるかもしれません。
しかし、技能実習制度では、こういった労働力目的での技能実習は認められておりませんので、給料についても基準が設けられています。
基本的な基準としては、技能実習で行なう業務と同じような業務を行っている日本人がいる場合、その日本人と比べて同等以上の給与であることです。これは、技能実習計画認定申請の際に説明する必要があります。
また、１号から２号へ変更申請をする際には、課税証明書や源泉徴収票などから、実際の給与の額が見られることになりますので、最初の申請時だけ給与を高く設定するということもできません。
ですので、技能実習制度を始めようとする際は、こういった制度の趣旨と手続きの流れを踏まえて、技能実習制度を始める理由があるかをしっかりと考えて頂ければと思います。
また、技能実習の家庭で技能検定試験や監理団体等への手続きの費用がかかるかと思いますが、こういった費用を技能実習生に負担させることは認められておりませんので、給料だけでなく、様々な費用面からも事前にしっかり検討しておくことが重要です。
